書院棚 「 花 衣 」 作品名 書院棚 「 花 衣 」 第40回(1997)40回記念工芸賞受賞作品 新緑から花々が咲き始める頃の、山々が豊かにふくらみを見せる風情を、真竹(晒し竹)の穏やかな 竹表面の色調のところに彫刻刀(丸刀)を用いて、ふっくらとした山の稜線を刀痕で線描したものです。 中央の取っ手だけが紋竹であしらい趣を添えて居ります。 引き手を左右に開けますと、三分割の真ん中に五段の引き出しが有ります。 私の創る棚の内側は布貼りを施す物が多いのですが、この作品は桐そのままを用いております。 其の中の引き出しは、四方外回りを竹ヒゴで化粧貼り仕上げをしております。