宮川弘尚の
作品集

 

ー 猩 々 緋 庫 裏 棚 -

 
 

作品名  - 猩 々 緋 庫 裏 棚 -
第39回新協展(1988)作品
作品制作について この作品は、題名にした「猩猩緋」と言う色を色辞典で見、
その謂れを知った時から、この色を作品にと構想したものです。
その意味するところは(猩猩の血を取って染めた色という)黒みを帯びた鮮やかな深紅色。
その強烈な印象を私なりに形にしたものです。
私の色への印象が女性の情念につながり、そこからご婦人の使う小物箪笥的な棚になりました。
竹ヒゴを市松模様に貼り込み、それに色を数度塗り拭きを繰り返して下地の竹が少しのぞく様に仕上げました。
長い年月使い込むほどに下地の竹が擦りだされ、表面の色合いがムラになり、より深みが増すことを想定して居ります。
(※猩猩:中国で想像上の霊獣怪獣とも、オランウータンとも)