工房雑記

男右近の補修修理のことなど

男右近の補修修理
長く作り続けている桐台竹張り下駄、本来下駄は消耗品なのですが、
多くのお客様からすり減ったゴムの張替え修理の依頼が有ります。
履き慣れるほどに足触り良く色艶もよくなってくるので、
まだまだ履き続けたいと言ってくださいます。
かかと底はゴムが2枚になっているので、
一枚目がすり減った時点でこまめに張り替えて戴くと一番手軽に長持ちできるのです。
ですが二枚目も相当に減ってから依頼されることが大半です。
さらに桐台もすり減り出しての依頼も時々あります。
桐台の減り方によって、補修の仕方も様々です。
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今回のすり減り方は、かかと後方が極端に減っていたので、
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桐材を斜めにしたものを張り合わせて元の高さに揃え、ゴムを張り替えて仕上がりました。
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桐台側面も磨き直し、竹表面の汚れを落として薄めたウレタン液で拭き上げて綺麗に復活出来ました。
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これで又しばらくはお客様様に楽しんで御履き願えることと存じます。
この度は、取扱業者様からのご依頼でしたので直接お客様のお声は聞けませんが、
ご満足いただけると思って居ります。
この様な経年変化による補修修理の依頼は毎年数件は入ります、仕事をする上で大事な部分の一つであります。
竹表面が傷むということはほとんど無く、より色艶がよくなって参りますので、
手当てをして使い続けて戴けることは生産者として嬉しい限りです。
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