工房雑記

修理補修を終え、お客様へ送り出す..

月初めに、10年程前から使用されていた財布の革部分を作り直しが出来ますかと
問い合わせが有り、当方へ送って頂いた上で補修、革本体作り替えをお受け致しました。
竹原版の布地と竹の合わせが少しづつながら部分剝離が出ていたので、
原板と古い革本体を剥ぎ分けをして、



日数をかけて糊を食わせての補修を繰り返し、原版の調整を終え、
修理前の革に似た色の革を選んで革本体作りをする。
 
革本体と原板を貼り合わせまとめ、最終点検を終え仕上がりました。

(新しく出来た品と、右の補修上がりの使い込まれた趣がはっきりと違いますね)
お客様から使い込んで馴染んだ風合いを手放したくないとご依頼いただき、
この先さらにご愛用頂けることは、造り手にとって最大の喜びであります。
60年近く仕事をしているので、この様な補修、修理依頼が時々出て参ります、
それは有るほど仕事の裏付けを戴いていることに他なく、なほ一層の励みであります。
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