工房雑記

経年変化の修理事例の一つです・・

桐台竹貼り下駄(真竹男右近) 
●桐の草履台に真竹を市松にして貼り合わせた男右近です。 

●足触りがよく疲れが少ないと言っていただいて居ります。
●時折り、底ゴムの貼り変え又は鼻緒すげ替えなど有ります。
二年ほど前に、写真の男右近が持ち込まれました。
(受け取ったときには、余りの汚れに写真は撮って居りません、画像は全て修理後です)
 
とことん減って雪駄のように薄くなるまで使用されたお方から、
底裏にゴムを張ってほしいと依頼されました。

十年以上もはきつぶすつもりで履き続け、
裏の鼻緒の結びが擦り切れるところまですり減ったのですが
非常に履き心地がよいので今後もどこまで履けるか、
直してもらえるならもうしばらく履き続けたいとのこと。 

製作者本人としてもここまですり減ったのものは見たことがなく、
もう十二分に利用されたのでご苦労様と言って終わらせて挙げても
良いのではと思ったのですが、
作り手の性で頼まれてしまうと断り切れずとことん出来うる限りの
補修をして希望に沿うことに致しました。 

それにしても見事な減りっぷりです!それでも竹の表面は傷むことなく綺麗です!
(持ち込まれた時は、足裏の油と埃が凹面に詰まった状態、汚れを掻き落としてきれいにしました)
そこで少し宣伝に使わせて戴くことに致します。
ご覧戴いたように、凹凸のある竹の表面が割と足触りも良く疲れを軽減されるようで、
ご利用されている方々からは非常に高い評価を頂戴しております。
利用状況は様々で個人差が有りますから、
全てがこのようになると言う事ではありません、その辺の事はご了解願います。
私自身も催事の折には常に会場で履いて居ります、
靴で一日居ることは辛いので助かります・・
催事会場で声をかけて私の履いているものを、お試しに履いてみてください
履き心地のよさを実感なさることと存じます..
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